京都は、京阪電鉄出町柳駅から西へ、糺の森をぬけると、鴨川にあたります。
ここより東側の堤防を北上すると、北大路通りまで、桜並木が続いています。
ちょうど桜の花が満開の時期に行くことができれば、写真のような桜花のトンネルを楽しむことができます。
堤防を歩いていると、いろいろな人に出会います。
散歩している人、宴会している人、自転車に乗っている人、寝ている人、弁当を食べている人。
いろいろな人がいても、分け隔てなく、桜は、その花を楽しませてくれます。
「みんな、いていいんだ」
そう思う瞬間、すべての存在をゆるす「愛」のようなものを感じるかもしれません。
見ているそばから、花びらは散っていきます。
でも、景色の美しさに衰えはありません。
これから咲くもの、咲いているもの、散っていくもの、土に還るもの。
すべては、いまこの一瞬に存在しています。
そして、それがすべてです。
あなたは、何も考えずに五感をめいっぱい研ぎ澄まし、ただ、いてください。
いつもより、景色が鮮やかに見えることでしょう。
そのとき、あなたは「いま」「ここ」にいます。
今日のような暖かい日が続けば、3月末から4月の1週目ごろ。
ゆっくり歩けば、小1時間ほど、満開の桜を堪能できます。